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校友会TOPICS

Withコロナの時代

春学期がすべてオンライン授業になり、授業はすべて自宅から受けることが原則となりました。一人暮らしをしている学生の中には、実家から授業を受ける学生もいれば、東京・埼玉に留まり受講する学生もいました。今回、熊本県出身の高山賢太郎さん(コミ政4年/サッカー部所属)にどのような春学期を過ごしていたのか話を伺いました。

学生たちの今  Part.4 地方出身の学生の過ごし方

―実家・熊本から受講したオンライン授業

就職活動の関係で地元に戻っていたタイミングで緊急事態宣言が発出されてしまったため、そのまま熊本の実家から春学期のオンライン授業を受けることになりました。初めに思ったことは、便利な時代になったなと。当たり前に授業に参加しましたが、熊本にいるんですから。授業は周りに人がいないので、人にすぐに聞けない分集中できました。4年生なので卒論が中心だったのですが、教授や仲間と画面上で顔をあわせる時もあって、それだけで元気をもらいました。
外出自粛期間中は、流行りのオンラインで友人と集まることもよくありました。ゼミの仲間やサッカーで出会ってきた友人、サッカー部の仲間など全国各地を画面上でつないで話す時間は、まさに「現代」だと感じました。サッカー部の全185名でのチームビルディングをオンラインでやったのですが、それも現代っぽいですよね。笑



高山賢太郎さん(コミ政4年/サッカー部所属)

「練習再開後、サッカー部のメンバーと」


―家族のありがたみを実感した期間

大学入学以来久しぶりに実家で長い時間過ごしたことで、親のありがたみや家族の大切さを改めて感じました。自分が今、立教に入学し、一人暮らしをできていることは、真面目に頑張り続ける父がいて、家事をこなし、いつも美味しいご飯を作ってくれて、なんでも相談できる母がいて、いじり合えてなんでも話せる兄がいるからこそなんだというのを、強く実感しました。就活期間で大変だったけれど、この自粛期間に自分や部のことを考える時間も増え、今まで当たり前だったことに感謝できるようになりました。



―仲間と会えない時間を有効に

家族との時間を大切にできた一方で、長期間、新座から離れることになり、仲間に会えない寂しさもありました。会えない期間があったことで、サッカーと、それで出会った仲間が好きなんだと再認識した期間でもありました。改めて言葉にするのも照れますが。笑 
活動自粛となった約3ヶ月間も、何か時間を活かせないかと常に考えていました。これだけみんなと向き合える期間は今しかないと思い、サッカー部の同期・後輩と時間を合わせて、約30−40人とオンラインで話をしました。生活リズムを整えるためにあえて早朝や夕方などに設定し、現状を報告しあったり、部活を再開した時のために何ができるかをお互いに意見交換しました。オンラインでたくさん話をしていたので、自粛明けみんなに「対面」で会えた時は、不思議な感じがしつつもやはり嬉しかったです。
緊急事態宣言が解除され、サッカー部の練習も徐々に再開されたので、新座に戻ることになったのですが、正直、悲しかったです。足を伸ばせるお風呂に、美味しい食事に、家族団欒。何気ないですが、実家を離れた自分にとって、家族団欒の時間はいつのまにか「非日常」になっていたのだなとも感じました。
一方で、地元・九州での就職が決まった自分にとって、東京・埼玉での生活のカウントダウンも始まっています。保安検査場越しに見る両親の姿は、いつもだと少し悲しい感じがするのですが、今回は「最後の東京生活、悔いなくやってこい」と背中を押されている感じもしました。


―コロナ前よりも寂しさを感じる一人暮らし

今、また一人暮らしを再開して思うことは、やはり寂しいなと。サッカー部の活動が再開し、毎日の練習時間は楽しいのですが、それ以外の時間は、なかなか気軽に外出もできないので、コロナ前よりも寂しさを感じます。気軽に学校にいけなくなったことも今までと違う点です。家から、新座キャンパスが近いこともあって、図書館のヘビーユーザーだったのですが、今は図書館も予約制になったので、ふらっと立ち寄ることができなくなりました。それから、ボランティアセンターの職員やお世話になっている先生などとお話することも好きだったのですが、気軽に顔を出すこともできなくなってしまいました。


―大学生活最後の1年 できることを最大限やりたい

大学生活最後の1年でこういった状況になってしまったことについて、正直、もどかしさも感じています。例えば、何気なく大学で会っていた友人や、お世話になってきた人、出会ってきたいろいろな仲間など、会いたい人に直接会えずにこのまま卒業して行くのではないかという心配があります。また、引退したら、旅行に行きたいと思っていたのですが、それもなかなか厳しいのかなと思っています。
ただ、考え方を変えてみると、この状況下でもできることも多くあるのではないかとも思っています。コロナによる生活の変化で、当たり前だったことのありがたさに気づき、多くのことに感謝できるようになりました。今できることを最大限やって、最高の大学生活だったって胸張って誇り持って言えるよう、あと半年過ごしていこうと思います。


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