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立教うんちく話

第78回 立教学院展示館 「戦時下の立教」

2014年5月、旧図書館の建物にオープンした「立教学院展示館」に校友の皆さんはもうお出かけになりましたか?

今回の「立教うんちく話」では、戦後69年目となる8月15日の終戦の日を前に、立教学院展示館の展示から「戦時下の立教」のコーナーの資料をいくつかご紹介したいと思います。

そう遠くない過去に学生までもが戦地に送りだされた戦争とはなんだったのか、 そして現在を生きる私たちが平和をどう築いていけるのか、 考えるきっかけともなる展示内容です。

※以下の解説は、立教学院展示館内のキャプション(説明文)を引用しています。
※掲載している写真の転載はご遠慮ください。


真鍮製の帽章と陶製の帽章

金属類が不足する中、大学や中学校の鉄製の門は国に献納され、木製へと姿を変えた。中学校の真鍮製の帽章や制服のボタンも、陶製のものに変えられた。

(校友の所蔵品)





入営学生簿

いわゆる「学徒出陣」が始まると、在学生の出征が相次いだ。大学教務課が作成したこの記録には、1943年12月時点の学部3年生と、1944年10月と1945年4月学部入学の、計5学年分の出征状況が綴られている。

 (立教学院史資料センター所蔵)











「朝鮮人台湾人特別志願兵制度ニヨリ志願セザリシ学生生徒ニ関スル回報ノ件」(1943年12月17日)

植民地朝鮮と台湾も兵力動員の対象とされ、「陸軍特別志願兵令」が施行された。制度上は「志願」であったが、「学徒出陣」以降、「志願」が強要され、大学などには、志願しない学生の休学や退学、氏名の報告が求められた。

(「立教大学庶務課文書」 立教学院史資料センター所蔵)









渡邊太平氏の寄せ書きのある旗

戦地で、米軍兵士だったアール・ツヴィッキー氏の手に渡ったこの旗は、スティーヴン・カー牧師をはじめ、多くの人々の取り持つ縁により、2010年10月27日、遺族の元へ返還され、立教大学に寄贈された。

(ご遺族寄贈/立教学院史資料センター所蔵)


※この「寄せ書きの旗」の返還にあわせて、池袋キャンパス立教学院諸聖徒礼拝堂で「平和を祈る夕べ」が行われました。当時の様子は以下でご覧いただけます。



変更された寄附行為(1942年)

学則と同様、法人の存立根拠である寄附行為からも「基督教主義」の文言が削除され、「皇国ノ道」が明記された。この、立教学院の目的を記した条文は、「変更スルコトヲ許サズ」とされていたが、その文言も削除された。

(「財団法人立教学院 寄付行為中変更認可 昭和十八年」 立教学院史資料センター所蔵)








立教学院展示館

「立教学院展示館」は、どなた様も無料でご覧になれます。 開館日時やお問い合わせは、以下のホームページをご参考ください。

  

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