立教うんちく話
第68回 階段手すりの階数表示
タイムトラベルで取り上げた現在の4号館、当時と変わらない姿で、
教室、事務室、先生方の研究室として現在も使われています。
さて、この4号館の階段の手すりに見つけた階数表示をご紹介します。
点字ではないですが、階ごとに丸い突起がついていて何階かを表しています。
4号館階段踊り場
1階には、丸い突起がひとつ
2階部分、丸ふたつ |
3階部分、丸みっつ |
その後、同じ清水建設によって建てられた5号館、6号館にも
同じような階数表示がありました。
1階 |
2階 |
3階 |
4階 |
<5号館の階段手すり>
点字を思わせる丸い突起、
今回の階数表示は点字ではないようですが、ちょっと点字についてうんちく。。
点字の歴史について
もともと点字は18世紀、ナポレオンの時代に、フランスのバルビエという仕官によって、暗闇の中でも伝令を伝える方法として考え出されました。
彼はこの点字が軍事目的だけではなく、目の不自由な人のための文字として活用できるlことに気がつきました。
その後、ルイ・ブライユという人が、バルビエの点字に本格的な改良を加えて、いまの6つの点を組み合わせる点字ができたのです。1825年のこと。
さて、日本に点字が入ってきたのは、これより50年以上遅れた1880(明治13)年。
東京盲唖学校長の小西信八という人がブライユの点字を使って、ローマ字表記による日本語を点字にしました。
その後、同じ学校の先生だった石川倉次がかな文字48種類をより合理的に表すために
研究を重ね1890(明治23)年、点字組織を発表し、1898年には、拗音組織を加え、現在の6点式の日本語点字組織を完成させたということです。