立教うんちく話
第38回「生まれ変わった図書館」
立教大学池袋キャンパスのレンガ造建築の一つ、図書館旧館。
この図書館旧館が耐震工事を2007年1月に終え、リニューアルオープンしたのを、皆さん、ご存知でしょうか?
1918年、米国聖公会のサミュエル・リビングストン・メーザー氏の寄付により建設された図書館旧館(メーザー・ライブラリー)は、1923年、関東大震災の被災を受け、大規模修復を行いました。
それから84年経った2007年、立教大学池袋キャンパス耐震対策の一環として、これまでの雰囲気を活かした耐震補強工事が行われ、より快適な図書館となったのです。
それでは、一体、どこが変わったのでしょうか?
2F「参考室」
- 内観の雰囲気に合わせて、地下基礎部から羽目板を設置。
- カウンターのデスク、椅子を木製に取替え。
- 窓のアーチ型の部分を西日対策で、無色のステンドグラスに。
- シャンデリア、ブラケットの電灯をすりガラスにかえ、モダンで明るい雰囲気に。
- 資料展示ケースを設置。
1F「閲覧室・グループ閲覧室・講習会室」
- 廊下天井を、間接照明を仕込んだ化粧モールによる折上げ天井に。
- 床は杉綾(すぎあや)調のカリン材フローリング貼りにし、伝統ある雰囲気へ
- 足音が響かないよう、床下にカーペットを配置。
- シャンデリアをメンテナンスし、竣工当時の照明に。
- 安全確認カメラを設置。
- 閲覧室の各柱をコンクリートで補強、安全で強度のある構造に。
- トイレを全面改修。
いかがでしょうか?
列挙するだけでも、とても工夫が凝らされているのがお分かりでしょうか。
図書館旧館の伝統的な部分を、新しい技術でより補強し、融合することで、新しく生まれ変わったのです。
立教生や見学に来校した高校生から、ハリー・ポッターの映画のシーンのよう、との声も聞きます。
立教大学図書館は、卒業生の方もご利用になれます。
ぜひ、一度足を運んでいただき、新・図書館旧館の新しい歴史の始まりを感じとってみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら
RIKKYO Photo Library 新しくなった図書館本館 vol.1
RIKKYO Photo Library 新しくなった図書館本館 vol.2
次回もお楽しみに!!