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立教うんちく話

第32回「校名『立教』と『St.Paul's』の由来」

これまで『立教』の出典については、朱子の小学立教篇から来ているとも、あるいは大儒高愈が註をした「立教法以治人」から採ったともいわれてきた。

しかし、これらの内容とキリスト教に基づく教育を願ったウィリアムズ主教の精神とは相容れない。

むしろ、本学中興の祖タッカー主教が「立教はセント=ポールズの日本名である。

それは「教えの建設」を意味し、キリスト教学校に極めてふさわしい名である」と記しているあたりが、簡にして要を得ているのではないだろうか。

St.Paul's school(University)の起源についても確かな文献は見当たらない。

聖パウロはイエスの直接の弟子ではなかったが、当時最高の教育を受けた教養人で、最初はキリスト教に反対して激しく迫害したが、劇的回心を経て、福音宣教の使徒となり、紀元65年にローマで殉教した。

ちなみに新約聖書の約3分の1は彼の筆になるものである。

ウィリアムズ主教は自ら遠く東洋への伝道者として、偉大な聖パウロを守護聖人として仰ぎ、その名を本学の名に冠したものと思われる。

会員名簿(立教大学校友会1999年発行):「立教豆辞典」より


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