立教うんちく話
第12回 「門柱の銘」
様々に往き交う人の流れを見守る大学の門・・・池袋キャンパス正門、タッカーホール前、および5号館前の3ヶ所の門にある「立教大学」という銘。
これについてお気に留められたことがおありでしょうか?
タッカーホール前の隷書体の銘は同ホール落成時に書家・安藤驥山の揮毫になったものです。
5号館前のものは、これを復元したもので、やはり落成時に設置されました。
一方、正門の銘は、篆書体の一種ですが、戦前の卒業アルバムと比べてみると、全体がひとまわり以上大きく字も角ばっています。
書体は同じですが、明らかに戦後に再生されたものと思われます。
これはおそらく、戦前のものは銅製であったので、戦時中の金属供出との関連があるのでしょう。。。
タッカーホール前の門柱
隷書体の銘
5号館前の門柱
タッカーホール前のものを復元した銘
(同じ隷書体)
正門
戦後、再製されたと思われる正門の銘
(篆書体の一種)
往き交う人々・時の流れを見守り続ける門に注目!