立教うんちく話
第2回 「立教赤レンガ」
立教大学の池袋キャンパスを思い浮かべた時、赤レンガを使用した建物を思い出す方、多いことと思います。
今回はそのレンガの積み上げ方に隠されたうんちくをピックアップしてみました。
レンガの組積法には、「フランス積」、「イギリス積」、「オランダ積」、「アメリカ積」など様々な方法があります。
大正期に造られたキャンパス内のレンガ建造物は、「フランス積」という 組積法で構築されています。
「フランス積」とは長手面と小口面を一つ一つ交互に並べる組積法で、長手面だけを並べる段と小口面だけを並べる段を交互に積む「イギリス積」に比べるとその都度レンガの向きを変えながら施工しなくてはならず、非常に手間がかかります。そのため明治中期以降は「フランス積」のレンガ建造物は建てられなくなり、「イギリス積」にとって代わられていきました。
大正期になってからあえて手間のかかる「フランス積」を本学の建造物に採用したのは、完成した時に装飾面で一番優れている事を見通してのことだったといいます。
キャンパス全体から醸しだされるなんともいえない美しさの影には、手間暇を惜しまないこんなこだわりがあったんですね。
RIKKYO UNIVERSITY GUIDE より
ちなみにもう一つ。レンガ(煉瓦)は何語かご存知ですか?
英語ではbrick・中国では土坏子(トゥピーズ)や摶(セン)と呼ばれています。
煉瓦は「練りあげて強くした瓦」という事から明治時代の人々が考えた日本語なのだそうです。