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立教タイムトラベル

第50回 「1967(昭和42)年 ウィリアムズ主教像除幕式」

2012年5月から始まったチャペル会館の建て替えに伴い、建立以来初めて設置場所をチャペル会館前から図書館旧館西側に一時移設されたウィリアムズ主教像。このウィリアムズ主教像の除幕式は、今からちょうど45年前、澄みきった五月晴れのもと行われました。

松崎一雄会長より八代斌助院長事務取扱に贈呈状を手渡す



以下は、当時の様子を伝えた校友会会報「セントポール」第184号(1967年5月25日発行)より記事と写真を抜粋してご紹介します(原文ママ)。記事の執筆は校友の舟橋快三氏です。

ウィリアムス像の意義

立教学院の創立者で「キリスト教に基く教育」を理想としたチャニング・ムーア・ウィリアムス師を偲び、同師の偉大な功績を讃えこの大理想を永く学ぶ者に植えつけたいと希う長年の念願が漸くかない、ここに建立されたのである。松崎会長は式辞のなかで「もっと早く建立すべきだった」と、述べておられた。立教創始者の像が、立教のシンボルとして校庭にたてられたことは大きな喜びだろう。

完成間近のウィリアムズ像と
制作者の三坂耿一郎氏

素晴らしいウィリアムス像

青銅色にはえる等身大のウィリアムス主教の像はチャペルの赤煉瓦とのコントラストが素晴らしく三坂耿一郎先生の傑作。

「一番苦心されたことは」と、不躾におたずねする。
「皆さんがよく知っておられる人物像だけにこわかった。といって、あまり緊張しすぎると作品が堅くなる。それに服装などの正しい考証が不足だったことも苦労しました」

「先生の多くの作品のなかで自信のある作だと思いますか」
「自信はないがとにかく一生懸命に取組んだといえます」

主教が聖書を小脇に建学の精神をおだやかに説いているこの素晴らしい像をまのあたりにみた私は強い感動を受けた。



碑誌に刻まれた言葉

ウィリアムズ主教像のすぐ横には、巻物を広げた形の碑文台があり、次のような聖句が記されています。

   人の子がきたのも 仕えられるためではなく 仕えるためであり
   また 多くの人のあがないとして 自分の命を与えるためである


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