立教タイムトラベル
第47回 「1998(平成10)年 赤レンガ体育館閉館」
10月24日(日)に開催されたホームカミングデーには、校友をはじめとする約4,300名の方が参加されました。
数十年振りに大学を訪れたという校友の方もいらして、池袋キャンパスの大きな変わりようにとても驚いておられました。
なかでもレンガ造りの体育館がなくなってしまったことを残念に思われたようで当時の思い出をいろいろとお話してくださいました。
今回は、取り壊される前の体育館をご紹介いたします。
東洋一の体育館
立教大学の池袋移転は1918(大正7)年とされています。資料によると、本館やチャペル、図書館などのほかのレンガ造りの建物は、1918(大正7)年に完成していますが、体育館は1921年(大正10)年2月に引き渡しされています。鉄筋コンクリートレンガ造瓦葺、延床面積1,234.2㎡、地下1階付2階建て。1921年完成当時は、これほど立派な体育館を持った大学も自治体もなかったといわれています。
戦後の体育館(昭和30-40年代)
(写真提供:学院史資料センター)
77年の歴史を閉じる
池袋移転後、ほかの建物に遅れて完成した体育館ですが、大学の池袋キャンパス再開発計画の一環で1998年に閉館、
まもなく取り壊されました。1921年から77年間利用され続けてきた歴史の中では、関東大震災時に本館、チャペル、
図書館などが相当の被害を被ったとき、大学の事務所、総理室、学長室、教授室、図書館が体育館に移転するという一時ながら、
大学の全ての機能を賄う拠点としても働きました。
体育館外観(1998年撮影)
取り壊される前の体育館
池袋総合体育館(仮称)建設計画(2011年4月着工予定)
立教大学では、立教学院創立135周年を機としてスタートした「立教未来計画」の一環として、施設の充実をすすめています。
その中のひとつ、池袋中高の敷地に建設予定の池袋総合体育館(仮称)は、大学および池袋中高の正課と課外活動の場として、
さらにはオール立教の視点に立った「一貫連携教育、一貫連携スポーツの場の整備」をコンセプトに計画されています。
池袋総合体育館(仮称)イメージ図
(建設概要)
- 規 模:地下 2階、地上 5階
- 施設概要:50Mプール、テニスコート、アリーナ、トレーニングルームなど
- 利用開始:2013年1月(予定)