立教タイムトラベル
第45回 「1977(昭和52)年 “校友の広場”セントポールズ会館竣工」
立教学院の創立100周年を記念して建設された校友会館(セントポールズ会館)。誕生して33年目を迎えました。
これまでたくさんの会議、会合、クラス会など校友の皆様の憩いの場として利用されてきましたが、
このたび、よりくつろげる空間をご提供できるようにエントランス部分をリフォームすることになりました。
改修工事は、大学の夏季一斉休暇中の8月に行われます。夏休み明けには新しいセントポールズ会館が皆様をお待ちしております。
今回のタイムトラベルは、1977(昭和52)年のセントポールズ会館の竣工の様子をご紹介します。
昭和49年、母校の創立100周年を記念して、会館建設への募金が開始されました。 かつて経験のしたことのない大事業に向けて、校友のたゆまぬ努力により様々な障害を乗り越え、校友会館竣工という歴史的な瞬間を迎えました。
完成したセントポールズ会館(昭和52年)
2階 会議室(宴会場)
1階 ラウンジ
セントポールズ会館竣工式
校友会待望のセントポールズ会館の落成行事は11月3日(木)午後1時より、会館前広場での落成感謝礼拝式で開始された。
全国各地からの校友をはじめ、700名にのぼる参列者が見守るうちに、大川会長と尾形総長の手により会館の扉が開かれた。
礼拝後、聖職団により会館内が祝福され、参列者全員が館内を一巡した。午後2時からは祝賀会が盛大に開かれた。
(会報セントポール第282号)
当日の出席者700名
校友会幹部(当時)
大川会長、尾形総長による開扉
立川建設委員長の経過報告
松崎理事長による碑文除幕
満員御礼の祝賀会
碑文
立教大学創立100周年を記念して、松崎一雄前会長は念願のセントポールズ会館建設にふみきったのである。
昭和49年のことだった。直ちに、一人一万円を目標に5万人の校友に募金を呼びかけた。会館建設は校友会にとって、かつてない大事業だけに、組織化の必要上、セントポールズ会館建設委員会を設立した。立川博副会長がその任にあたった。
思えば、会館建設は校友会永年の夢であった。吉本元輔副会長を中心に準備が開始されたのは、今から十数年前であった。
会館は校友相互、校友と大学、教職員相互、教職員と学生等の結びつき、心のふれ合いの場として多く利用されるであろう。
当初、校友会幹部のかけ声も笛吹けど踊らずのたとえで、募金の成果は、はかばかしくなかった。建設場所についても遅々として進まなかった。
校友会は池袋キャンパス内に建設を計画した。学院との関係は学校法人になるが故に法律上のむずかしい手続きも多くあった。(中略)
昭和52年4月20日に起工式、引き続き定礎式は5月21日、校友会第39回定期総会当日、厳粛な儀式でとり行なわれた。その日、大川会長の手により自筆の“神と国との為に”が刻まれた礎石が定礎された。昭和52年11月3日、数年前から5万人の校友の悲願だったセントポールズ会館は、懐かしい校地の一角に美しくも見事に竣工した。と同時に、校友会はセントポールズ会館を立教学院に寄贈したのである。会館の建設は長期間に亘る校友並びに関係者の誠意と情熱の賜ものである。そのことを深く銘記したい。竣工に際して、セントポールズ会館建設に至る経緯を略記して、後世に伝え残しておく。
昭和52年11月3日
立教大学校友会(文撰 舟橋快三)
セントポールズ会館
セントポールズ会館は、校友の方であればどなたでもご利用になれます。1階にレストラン、2階に宴会場(芙蓉、すずかけ)があります。
2階 芙蓉
1階レストラン霞ガーデン
(2010年6月撮影)