立教タイムトラベル
第40回 「1919(大正8)年 立教のシンボル『楯』」
私学は独自の「建学の精神」をもっています。
わが立教大学も創立以来幾多の紆余曲折をへてきていますが、現在用いられているのは、ラテン語で「Pro Deo et Patoria」、「神と国のため」という意味です。
文献によるとこの標語は立教大学が築地から現在の池袋に移ってきてまもなく制定されたようです。
この標語はキリスト教に基づく立教精神を端的に表現しています。
そしてこの精神を具象化したものが、立教のシンボル「楯」のマークです。
この「楯」は紫、白、金の三色と十字架と聖書よりなっていて、紫は王の色、白は純潔、金は真正の価値をそれぞれ表しています。
楯の周りの"MDCCCLXXIV”はローマ数字で1874年、立教創立の年です。
1919(大正8)年度卒業アルバムに載っていた「楯」を紹介します。
当時、立教は専門学校令による大学であったので「College」となっています。
また、当時この「楯」は完成間もない第一食堂西側の出入り口の壁にありました。
しかし現在では「楯」の姿はありません。どうしてなくなってしまったのかは不明です。
「ST.PAUL'S COLLEGE」
と書いてある
当時の第一食堂内部
西側出入り口の壁に楯がかかっている
「楯のマーク」のデザインが変わりました
立教学院創立135周年を機に、立教大学のシンボルマーク、「楯のマーク」のデザインが変わりました。
- 英語の校名については、正式名称のRIKKYOを使用することとし、St.Paul'sという愛称は、オフィシャルシンボルからは外されました。
- 全体のデザインは当初に近いものとして、やや丸みを帯びたものにします。(楯のカタチや書体など)
従来のデザイン
変更後のデザイン