Alumni Special Interview
特別座談会
出会う・つながる・広がる 地域立教会の今とこれから
現在、立教大学の校友数は約22万人。全国に191もの地域立教会があります。その活動を支える校友が池袋キャンパスに10年ぶりに集結。座談会を開催しました。
【出席者】
佐藤桂氏(平1社)川崎立教会
小原加津子氏(平5国比)湘南立教会(立教平成海の会 代表)
日永純治氏(平8日) 宮崎立教会(平成九州立教会) 校友会副会長
浅成康弘氏(平8営)神戸セントポールクラブ 会長
鈴木創氏(平12経)前橋立教会 会長
【司会】
会報委員 町田 香子(昭55法)
会報委員 西村 紗智(平16教)
コロナ禍を経て再始動 箱根駅伝は心ひとつに
司会 この10年で活動内容などに変化はありましたか。
浅成 昨年12月、神戸セントポールクラブではクリスマスの集いを開催しました。コロナ禍を経ての久しぶりの集いでしたので、校友会にお願いして神戸だけでなく近畿圏に住む校友に案 内状を送付してもらったところ約35人が集まり、その中の半数が初参加の方々でした。そこから新しい出会いが生まれて、こ れは思いがけずうれしい変化でしたね。
佐藤 川崎立教会は地域スポーツとの関わりが活発になりました。その象徴がプロバスケットボールチーム「川崎ブレイブサンダース」の試合観戦です。株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースの社長を務める元沢伸夫氏(平13営)が立教0Bというご縁もあって始めた観戦ですが、予想以上に盛況でスポーツの力を実感しています。
日永 スポーツは人が集まりますよね。立教大学の野球部は毎年、宮崎県でキャンプを行っていますが、これも地元の校友と新たに出会うきっかけになればと願っています。宮崎立教会に気軽に参加してもらうために、デジタル化の必要性も痛感している今日この頃です。
鈴木 前橋立教会では最近、総会の出欠管理などにGoogleフォームを活用しています。これですと校友のメールアドレス収集も写真の共有もスムーズ、案内状の郵送コストもかからないので徐々にデジタルシフトしていきたいと考えています。
小原 湘南立教会では会報をHPにも掲載しています。郵送料などかかりますが、手元に届くのを楽しみにしてくださる会員のためにも会報をやめるわけにはいきません。HPと印刷物の両方を用意して選べるようにできれば経費削減になるので、今後の目標にと考えています。
司会 みなさん、これまで築いてこられたものを基に再始動されたのですね。再始動といえば、55年ぶりの出場となった第99回の箱根駅伝はご覧になりましたか。
小原 もちろんです!湘南立教会では藤沢と茅ケ崎に分かれて、往路も復路もエールを送りました。目の前をRのユニフォームが走り抜けていく…あの光景は本当に素晴らしかった。
鈴木 前橋では有志を募って3日に大手町へ行きました。久々に見るリーダー部、チアリーディング部、吹奏楽部の応援には気持ちが高ぶりましたね。
日永 宮崎でテレビ観戦していた私としてはうらやましい限りです。
浅成 神戸からは寄せ書きを送りました。次はホテルの宴会場を確保して、関西のみんなで観戦するのはどうかと考えています。
佐藤 地域の垣根を超えて校友同士が交流する場にもなりますし、それはいいですね。
集まる接点だけでなく日常的なつながりを
司会 今後のビジョンをお聞かせください。
小原 今、駅伝の話題に絡めた講演会をできないかと構想中なのですが、そうした好奇心を刺激する、ワクワクするイベントを積極的に開催していこうと考えています。
佐藤 川崎市は東京都と横浜市に隣接していてどちらからもアクセスが良いので、スポーツ観戦も川崎のメンバーに限らず、ほかの立教会とも一緒に楽しみたいです。スポーツを通じて校友の輪を広げていければと思います。
鈴木 前橋の活動方針は、「楽しむ・つながる・学ぶ」です。校友同士が集まって楽しむ、ほかの立教会や他大学の卒業生組織とつながる、ビジネススキルなどを学べる場をつくる。この3つを通して、人間としての幅を広げられる場所でありたいと考えています。
日永 宮崎では今後立教会の中心メンバーとなる、20~30代の若手校友を守り立てていくことに注力したいです。
浅成 若手が立教会にもっと参加しやすくするためにも、デジタル化を推進したいと思います。これは全国の地域立教会と大学全体にも関わる話ですが、校友会アプリをぜひ作っていただきたい。そこに自分の地域の立教会を登録しておけば随時情報が届くというような仕組みがあれば、定期的な集まり以外にも立教会との日常的な接点が生まれて、結果的にイベントの参加率も上がると思うんです。
司会 「集まる」という接点だけでなく、アプリで「つながる」という接点を創出するのですね。
日本と世界に広がる校友の絆は財産
小原 20~30代は仕事、結婚、子育てなどライフステージが大きく変わる時期ですよね。そんな中で立教会に参加できる機会は限られるかもしれない。でも、いろいろなカタチでつながって、仕事や利害関係抜きで話せる校友という存在が近くにいると知っていただけたらうれしいですよね。
浅成 私は千葉県の出身ですが、就職して縁もゆかりもない神戸勤務になって不安だったとき、神戸セントポールクラブを知って心強かったことを今でも覚えていますよ。
佐藤 私は10年前は名古屋におりまして、当時、若手立教会ということで立ち上げた「セントポールビジネスクラブ東海」は今も元気に活動しているようです。そうした若手と自分たちの先輩世代を我々がつないでいくことも大切だと思います。
鈴木 立教の先輩方は分け隔てなく、若い世代ともフランクに交流される方が多いですよね。
日永 日本全国どこに行っても、年齢や仕事に関係なく、頼れる立教の仲間がいる。海外にもいる。
これはどんなに時代が変わっても変わらない地域立教会の価値であり、すべての校友にとっての財産ではないでしょうか。
司会 それぞれの地域立教会の進化を実感し、これからが楽しみになりました。本日はありがとうございました。