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Alumni Special Interview 

興味に一直線!~海外で多彩な活動をする学生に聞いてみました~

グローバルな学びの機会にあふれる立教大学では、コロナ禍にも関わらず海外での活動にチャレンジする学生も多くいます。困難に負けず自分の興味に向かって突き進む3人の姿に迫りました。
※このインタビュ―はオンラインで実施されました。

プロフィール

三瓶 峻さん経営学部国際経営学科4年


三瓶 峻さん
高校時代、オーストラリアでの短期語学研修を経験。立教大学入学後、1年次に国際経営学科の「Overseas EAP」でオーストラリア・クイーンズランド工科大学にて約3週間留学。3年次から4年次にかけて約10ヶ月間スウェーデン・ルンド大学に留学し、経営学を専攻。イノベーションや起業学への関心が強くなる。


岡 望美さん
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科4年

岡 望美さん

幼少期に6年間アメリカで過ごす。高校時代に複数回、海外での活動を経験。立教大学入学後、1年次にタイ・チェンマイにて約10日間のフィールドワークを行う。2年次に約5ヶ月間スペイン・バスク大学に留学し、ジャーナリズムを専攻。4年次には国連ユースボランティアで約5ヶ月間、国際協力のボランティアに従事。



山本 彩由さん
社会学部社会学科4年

山本 彩由さん
高校2年の時、国際ロータリーの青少年交換プログラムでブラジルへ。「小さな親善大使」として日本とブラジルの相互交流に関わる活動を約1年間行う。立教大学入学後、大学3年次での留学を計画するもコロナ禍で中止に。1年後、留学が実現し、2022年7月からメキシコ・モンテレイ工科大学で都市社会学を専攻。

自己紹介を兼ねて、これまでの海外体験について聞かせてください。

三瓶  1年次に国際経営学科の学生全員が参加する「Overseas EAP」で、オーストラリアへ約3週間留学しました。3~4年次には学部間交換留学で約10ヶ月間、スウェーデンのルンド大学で経営学を専攻し、イノベーションと起業学の学びに注力しました。

  1年次に「海外フィールドスタディA」という科目で、タイ・チェンマイの山岳地帯にて短期のフィールドワークを行いました。2年次には学部間交換留学でスペインのバスク大学に約5ヶ月間留学し、ジャーナリズムを専攻。4年次には国連ユースボランティアに参加し、国連ラオス事務所で約5ヶ月間、国際協力のボランティア活動を行いました。

海外での活動に取り組んだ理由、渡航先の国を選んだ理由を教えてください。


山本   小学6年の時、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのスピーチに感銘を受け、世界の課題を自分の目で見たいと思ったのです。そして高校時代、先述したブラジルでの活動をきっかけにラテンアメリカの文化に魅了され、大学ではメキシコに留学することにしました。

   幼少期を6年間アメリカで過ごし日本に帰国したのですが、日本の学校の文化に馴染むのに苦労し、「海外に出たい」という気持ちが強くなりました。そして高校時代、ラオスを訪れた際に国際協力に興味を持ち、大学で国連ユースボランティアに参加することを決意。ただ、参加できるのは20歳以上という規定があったため、その前にも海外生活を経験したいと考え、2年次にスペインへ留学。英語には慣れていたため、非英語圏であるスペインを選択しました。

三瓶  幼稚園の時に英会話スクールに通っていて、英語や欧米の文化が面白いと感じたのが、海外に興味を持った最初のきっかけです。大学3年次に留学に挑戦したのは、入学して3年も経つと良くも悪くも大学生活に慣れてきて、もっと自分が成長できる場に身を置きたいと考えたからです。スウェーデンの国民の幸福度や一人当たりのGDPが高い点に興味を惹かれ、渡航先として選びました。

三瓶君

スウェーデン Lund大学の校舎の前で


コロナ禍の中で海外での活動にチャレンジした理由や、コロナ禍だからこその苦労を教えてください。

  これだけ新型コロナウイルス感染症が世界中で流行していると、どこにいようと感染するリスクはさほど変わらないと考えていたため、「コロナ禍だから海外に行かない」という選択肢はありませんでした。ラオスでは到着後まもなくロックダウンに見舞われ、知り合いがなかなかできず、その上に体調を崩した時は大変でした。

三瓶  コロナ禍だからこそ留学に行くべきだと考え、平常時では得られない体験ができると期待して留学を決めました。ワクチン接種などの都合で、留学できると決まったのが渡航1ヶ月前。その時期は入寮の手続きができず、現地で民泊やホテル泊をしながら住居を探しました。さまざまな障壁を乗り越えた経験は今後の糧になると思います。

山本  私は大学3年次での留学をずっと計画していて、すべて準備が完了した時にコロナ禍となり、渡航が中止になってしまったのです。明確な目標が絶たれ、心が折れそうになりました。私の名前は彩由と書いて「あゆ」と読むのですが、「逆流の中を泳ぎ続ける魚の鮎(あゆ)のように泳ぎ続けなさい」というアドバイスを父からもらい、再び準備を進めることに。そして、予定より1年遅れで晴れてメキシコへの留学が実現できたのです。

海外での活動の中でカルチャーショックや自分の価値観が一変するような出来事はありましたか?

山本  カルチャーショックしかないですね(笑)。最初は高校時代のブラジル留学で、アマゾン川で2週間漂流しながら暮らした時。ピラニアやワニなどに遭遇しながら、文明社会と離れて生活したことは得難い経験になりました。また、驚いたのがラテンアメリカの良くも悪くも「適当」な文化。メキシコ留学の履修登録の際もシラバスに不備がたくさんあり苦労しました。一方、ラテンアメリカでは自分の気持ちを素直に伝える文化があり、「愛してるよ」などとストレートに表現するところが私は大好きです。また、現地の方との交流の中で感じたのが、「いま学校は楽しい?」「人生楽しんでる?」といった会話が多いこと。「いま、この瞬間を楽しむ」という視点を私も大切にするようになりました。

山本さん

アマゾン川で漂流した際の一枚


三瓶  「時間」に対する捉え方が変わりました。欧米では自己紹介の時に年齢を言わないことが多く、その人がどれくらいの時を過ごしているかはあまり重視されません。また、欧米では修士号を取得する学生の割合が日本より高いのですが、40~50年働くことを考えた時に大学院の1~2年の期間は「誤差」という認識があるようです。だから学生の期間を延長して専門性を深めることに対して学生も企業も肯定的に捉えているのです。そうした時間に対する価値観の違いは自分にとって大きな気づきでした。

   高校2年の時、初めてラオスという開発途上国でストリートチルドレンと触れ合った際に、いかに自分が恵まれた環境で何も知らずに育ってきたのかとショックを受けました。それがきっかけで国際協力に興味を持ち、多角的な視点から国際協力について学びたいと思ったのです。

海外での活動を通して成長したことは何ですか?

三瓶 「当たり前」にとらわれない姿勢が身に付いたと思います。先述した「時間」の話もそうですが、「日本では当たり前だが世界的に見るとそうではない」ことが多々ありました。何らかの決断を下す前に一度立ち止まって「これは本当に理にかなっているのか」と自問自答するようになりました。

山本   世界では「当たり前」が存在しないと私も強く感じました。特に私が気になったのが「美の基準」の違いについて。日本では美しさについて、ある程度共通した基準のようなものがありますが、ブラジルやメキシコは多民族国家であることも影響してか、各々が違った美の基準を見出しています。他者と比べるのではなく「自分がどうしたいのか」を大切にするのは私にとって重要な考え方となりました。

   最も成長したのは適応力です。さまざまな気候や環境、文化に合わせて行動できるようになったと思います。また、以前は「日本は窮屈だな」という気持ちがありましたが、海外体験を重ねることで日本の長所にも気付くことができました。例えば、日本は事務作業の精度が高く、履修登録の際も手続きが非常にスムーズです。どの国が良い、悪いではなく、どの国が自分に合うのか、という考え方が身に付きました。

立教の留学制度や国際的なサポートについて思うことを聞かせてください。

  立教は協定校の数やプログラムの種類が豊富で、各学生が目的に合わせて選択できるのが魅力的です。また、国連ユースボランティアは国連と私との個人契約になりますが、選考に際して立教のグローバル教育センターのスタッフの方から手厚いサポートをいただいたことは大きな力になりました。

岡さん

国連ユースボランティア参加時の一枚


山本  私は4つの奨学金を受給していますが、資金面での手厚い支援があったからこそ留学という目標が実現できたと思っています。また、大学間協定で立教からメキシコに留学する学生は私が初めてだと聞いたのですが、多くの学生が行かない地域の大学とも協定を結び、学生に多様な機会を与えてくれる立教には感謝しかありません。

三瓶  国際経営学科にはバイリンガル・ビジネス・リーダーシッププログラム(BBL)というカリキュラムがあり、英語でのプレゼンテーションやライティングのスキルが鍛えられました。語学の面で留学中にさほど苦労しなかったのは、このカリキュラムのおかげだと感じます。また、国際センターや立教トラベルプラザなどのスタッフの方の事務作業が手際よく、留学に集中できる環境を作っていただけたことは本当に助かりました。



今後のキャリアについて教えてください。

   卒業後は自動車メーカーに就職し、海外営業を担当する予定です。国際協力について民間企業の視点から見ながら、社会人として多様な経験を積んでいきたいです。

山本  まずは卒業論文を完成させることを目標に、メキシコでフィールドワークやボランティア、インターンシップなど多様な活動にチャレンジしたいです。将来的にはラテンアメリカ地域における子どもと女性の貧困の撲滅という大きな目標があるので、それに向かって活動できる国際機関に就職したいと考えています。

三瓶  卒業後はイギリスの大学院に進学したいと考えています。スウェーデン留学で興味が湧いたイノベーションと起業学について深掘りして学びたいです。

今回の座談会を通して感じたことを聞かせてください。

三瓶  二人のあまり馴染みのない国での多彩なエピソードを聞いて、「立教って面白い人がたくさんいるんだな」と改めて思いました。

   私はこれまで開発分野を中心に見ていたので、今後は三瓶さんのようにビジネスの面に目を向けたいです。山本さんのお話であった「アマゾン川で2週間漂流生活」は私には無理だと思いました(笑)

山本   二人の魅力的なお話にずっと、ときめいていました(笑)。私も「立教生って面白い人が多い」と実感しましたし、面白い体験をしている人が交流できる場がもっと増えるといいなと思います。

(文/嘴本瞬、写真/学生からの提供)



【立教大学の留学制度について】


※1 学部交換留学
各学部が独自に海外の協定校と交換留学協定を締結し行われる海外プログラムで、当該学部に所属する学生に参加機会が提供されます。大学間協定派遣は全ての学部学生に開かれているため、協定校によっては、必ずしも所属学部に関連する科目を履修できるわけではありませんが、学部間協定派遣では協定校のほとんどが学部教育に関連する科目を中心に学ぶことが出来ます。
※2 国連ユースボランティア

国連ユースボランティアは、世界の平和と開発を支援するためにボランティアリズムを推進する国際機関である国連ボランティア計画(UN Volunteers)が大学と連携して、学生を開発途上国へボランティアとして派遣するプログラムです。約5か月間、開発途上国において国連事務所や政府機関などに派遣され、各機関のスタッフや現地の人々とともに活動に従事します。教育、環境、保健衛生などの分野でウェブサイト作成などの広報活動、プロジェクト運営の支援などの活動に携わります。

※3 協定校
大学間協定派遣は世界26の国・地域、95大学・機関(2021年10月時点)と学生交流協定を締結しています。また、学部間派遣の協定は、6学部1プログラムで締結されており110大学・機関を越えます。派遣人数は1校につき毎年1~3名程度、一部の大学を除き、留学先の学費は原則免除となります。

※上記の説明は2022年10月時点での情報です。最新の情報や、より詳細な情報はこちらをご確認ください

https://spirit.rikkyo.ac.jp/international/SitePages/index.aspx


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