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Alumni Special Interview

立教大学からほど近い、新鮮な魚料理と日本酒にこだわった三太郎。このお店の経営者であり、立教大学のOBでもある林英一郎さん(昭和61年卒・経済学部経営学科)に大学時代、お店についてお話を伺いました。


━大学時代は、馬に熱中し競馬場に足繁く通う━

経済学部に進学したものの、当時店の経営に関心を持っていた訳ではなかったそう。そんな林さんが在学時に夢中になったのは競馬だった。
「丁寧にブラッシングされた綺麗な馬を見ることでそこに至るまでに関わった人々の苦労に胸が熱くなったんだ。」
そう目を輝かせ懐かしむように林さんは語ってくださった。その熱は、中央競馬会の就職最終面接で社員に詳しすぎると言わせるほどだった。狭き門である中央競馬会への就職は叶わず、大手アパレル会社に就職した林さんは、「どの業界にいこうが“売る”という点は共通であり、本質的なものは同じ。自分自身がその商業自体を好きになれるかが大切だ。」と自身の職業観を明かした。

三太郎
学生に対して気さくに語ってくださった林さん

━「美味しい」と言われるのが大好きだった━
会社員時代には、林さんはよく会社仲間とホームパーティーを行い、料理を振る舞っていたそう。それも、全国の支店仲間から各地の食材を集めるという熱の入りぶり。三太郎のメニューにも長崎、熊本など食材の産地が書かれており、今への繋がりが感じられるエピソードだ。
「『美味しい』と言ってもらえるのが大好きだったし、料理って面白いって思っていました。」と語り、ホームパーティーを通じて料理を作ること、振る舞うことの楽しさを味わったようだ。そして、会社に25年勤め上げた後、自身の店舗を出すことを決意する。

━原点は、お客様を喜ばせること━
会社を退職後、自身のお店を持つまでに約1年半という準備期間を費やし、起業企画書を作成した。会社員時代に研修や実務を通して学んだノウハウを生かして作成した企画書は約150枚にも上った。また、この時の経験を生かし現在も林さんはアルバイトの立教生の卒業論文を添削してあげているそうだ。
その後、三太郎は立教大学池袋キャンパスから徒歩約1分の場所にオープンする。本当は、別の場所で開く予定だったが家賃が高くたまたま条件のあった場所がここだったそう。そんな偶然から現在では、立教大学の教員、職員、OBOGさらには在校生まで通う立教に愛される店となっている。
三太郎のこだわりの一つである魚は、タイミングが合えば釣り好きの林さんが釣ってきたばかりのものを頂くことができる。自らが釣りに出かけ、提供することについて林さんは「お客さんがなかなか食べることのない魚や市場を通さない新鮮な状態の魚を提供することでお客さんを喜ばせたい」と思いを語り、お客さんを喜ばせることに対する信念を感じさせた。また、それはお店で評判の高いおでんについての語りでも伺えた。林さんは、おでんについて1人で厨房を回すのでなるべく早く提供できるように作っているだけとしつつ、その出汁は新潟の出汁屋と共に調合したもので一切手を抜いていない。

三太郎
届いたばかりの魚を掲げて
三太郎
出汁がこだわりのおでん

「お店に来ることでお客さんに心地よく帰ってもらい、会社で気持ちよく仕事ができるようにという心意気で、お客さんに感謝しながら楽しくやる」これは、林さんがお店を経営していく上で心がけていることだ。この想いが、店舗の入れ替わりの激しいこの地区で9年間も愛され続け、料理はもちろん林さん目当ての常連のお客さんが多い所以なのだろう。

三太郎
料理中の背中。取材後、林さんが料理を振る舞ってくださった

━自分ではなく世のために━

これからのご自身の展望についてお伺いした。自身のためではなく、世のために何かできることをしたいそう。実際に、去年の緊急事態宣言下ではお店の食材を使えなくなったので常連のお客様に配ったそうだ。今後同じような状態が起きた場合は、看護師をしているお客さんの病院への提供を考えている。
コロナ渦により、飲食業界が苦境に立たされているが、「お客さんは減ったが1人1人のお客さんと新たなつながりが生まれやすい」と嬉しそうに語る林さんの“お客さんのため、人のため”という心持ちの高さを感じた。
【ライター:筑波まりもさん・カメラマン:チョウゲイイツさん】

三太郎
学生ライター・学生カメラマンとの3ショット。
「ちゃんと勉強するんだぞ」という林さんのあたたかいエールで取材を終えました。
(左:チョウゲイイツさん 右:筑波まりもさん)

三太郎

⇒三太郎 インスタグラムはこちら

立教人が営むお店が全国各地にあります。今回は東京でこだわりをもって、モノづくりをする卒業生を紹介します。
※全国各地の卒業生のお店はこちらからご覧いただけます。

    内田さん
    立教マルシェ

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